なぜ、わたしは踊るのか?
2024年12月05日
こんにちは。代表理事のうまさきです。
2024年の11月はダンサーとして舞台の上に立ち、
東京と大阪で2回、公演に参加しました。
東京では
「折田克子追善公演~門下生によるレクイエム」に出演、
初日の11月15日に踊らせて頂きました。
折田克子先生の数ある作品の中からの映像を
ご覧になった方はとても感動して下さったようです。
映像に大きな拍手、「ブラボー」の声が飛んでいました。
この公演を見に来て下さった皆様
応援して下さった皆様にお礼申し上げます。
改めて先生の映像を見て涙が止まらなくなり
私は凄い先生に教えて頂いたのだなと
しみじみ思っております。
皆様から頂いた感想はこちら↓
https://resast.jp/inquiry/127311
振りかえれば、大きな舞台に臨む際は
なぜか大変なことを抱えている時が多いものです。
姉の亡くなる直前
母の亡くなる直前
私は舞台に出ていました。
姉の病状が思わしくなく、
出演を悩んでいたとき、母がこう言いました。
「何かあるからやめておこうかというのは
何かあるのを待っているみたいやないか。
やりたいことは、どんなときでもやりなさい!
わたしがいるから大丈夫」
それで参加する決心がつきました。
母が余命1カ月を宣告されたとき、
わたしは初めてのソロ公演を控えていました。
いったん延期したのですが、
母なら「やれ!」と言うだろうと考え直し、
7か月後の公演を企画しました。
すると、余命宣告を受けていた母は
車椅子で酸素吸入しながら見に来てくれたのです。
母はそれから2週間で旅立っていきました。
細くなった手で拍手している母の姿は
いつまでも忘れられない宝物です。
何かを抱えているから踊るんです。
作品に思いを込めて作っていると、踊ることで救われます。
抱えている何かが重いとき、
その重さとバランスが取れるほどの重みを持てば
なぜか歩けるんです。
今回は人の命を抱えてはいませんでしたが
協会を通じて行っている事業の未来をつくる
大事なことを目の前にしています。
できるのかしら?と考える前にやっていると
すごく大変だけどできていきます。
あれこれ他にも問題は来ますが
何度もやっていると
「はいはい!待っときなはれ」くらいの気持ちになってきます。
自分はこれからどうしたいのか
実際にどうするのか
それを知るために踊っているのだなと思います。
はからずも、公演のプログラムには克子先生が
「今をどう生きるかを考えるために芸術に接する」
と書かれていました。
何だか嬉しくなりました。
今日も最後までお読みいただき、有難うございました。
次回もお楽しみに。